委託品 刀 無銘(新々刀因州兼先) | |
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時代 | 新々刀(江戸時代後期) 因幡 刀身ランクB(古研ぎ・薄錆) |
鑑定 | 保存刀剣・保存刀装具鑑定書 |
付属品 | 拵・白鞘付 付属品ランクA |
寸法 | 長さ69.2cm 反り1.1cm 元幅3.19cm 元重ね0.73cm 先幅2.3cm 先重ね0.59cm 重さ709g |
形状 | 鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差目立たず、反り浅く、大切先。 |
鍛 | 板目肌よくつみ、地沸つく。 |
刃文 | 互の目に丁子、尖り刃など交じり、足入り、匂深く、小沸つき、砂流し盛んにかかる。 |
帽子 | 乱れこんで返る。 |
彫り物 | 表裏に棒樋を彫る。 |
茎 | うぶ、鑢目鷹の羽、先栗尻、目くぎ穴1個。 |
はばき | 銅二重。 |
説明 | 因幡の兼先は室町末期の天正頃に活躍した美濃兼先の末裔で日置姓を名乗りました。兼先の一族は安土桃山時代に備前、越前、加賀など新天地を求めて全国に移住しました。備前に移った兼先の子が更に鳥取に移り作刀。以後幕末まで続きました。本作は無銘ですが新々刀因州兼先に極められています。新々刀らしく身幅広く、重ね厚く、大切先と豪壮な姿をしています。研ぎは古く薄錆があります。 |