委託品 脇指 濃州住正明作之 平成十二年夏日 |
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時代 現代刀 刀身Aランク(ひけあり) 付属品Aランク(白鞘付) |
長さ49㎝ 反り0.6cm 目くぎ穴1個 うぶ茎 銀一重はばき |
元幅3.26cm 元重ね0.76cm 先幅2.67cm 先重ね0.66cm 重さ661g |
姿・鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、反り浅く、大切先。鍛え・小板目よくつんで地沸つく。刃文・互の目にのたれ交じり、匂い深く、沸よくつき、荒沸交え、足入り、砂流しかかる。帽子・火焔風となる。茎・うぶ茎、鑢目勝手下がり、刃上がり栗尻。本名は吉田研、昭和四十八年に父である初代正明から刀剣工作を学びます。父の没後、昭和五十四年から叔父の大野兼正から作刀技術を学びました。昭和六十三年に独立、以後新作刀展で入選多数。平成二十年に作刀の師匠である兼正が没し、銘を兼久に改めています。直江志津の伝統を守り続けている現代刀匠です。得意な作風は美濃伝、相州伝、清麿写しなどです。本作は直江志津写しと思われる作で、大鋒の堂々とした体配に、鎬近くに迫る高い刃文を焼き上げています。 |